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『進撃の巨人』を見返していて、「あれ? この巨人って奇行種だっけ?」と混乱したことはありませんか?
物語の序盤では、ただ変な走り方をして兵士をパニックに陥れる存在だった奇行種。しかし物語が進むにつれて、特定の人物に向かって歩き続けたり、言葉を発したりと、単純な「異常な巨人」という枠には収まらない個体が次々と登場します。
実は私も最近、アニメをシーズン1から全話見返したんです。第6話で急に走ってくる奇行種を見たときの絶望感は今でも忘れられません。当時は「走り方がキモい!」と笑っていましたが、最終話まで完走した後に見直すと、「彼らなりの強い執着や想いがあったのかもしれない」と全く違う感情が湧き上がってきました。これこそが進撃の巨人の凄さですよね。
ネット上では「ダイナ巨人も奇行種?」「コニーの母ちゃんは?」と様々な声がありますが、実は公式設定とファン考察が入り混じっているのが現状です。
そこで本記事では、進撃の巨人の「奇行種」について、公式の定義から作中の代表的な一覧、そして通常種や九つの巨人との違いまで徹底的に整理しました。この記事を読めば、もう奇行種の判定で迷うことはなくなります!
本記事でお伝えすること
- 奇行種の公式な定義と通常種との違い
- 公式設定・作中描写・考察で分けた奇行種一覧
- 間違えやすい巨人の見分け方
※注意:本記事は『進撃の巨人』最終話までのネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
進撃の巨人の奇行種とは?通常種との違い
まずは基本中の基本、「奇行種とは一体何なのか」という定義からおさらいしましょう。ここを間違えると、後々の考察がすべてズレてしまいます。
奇行種は無垢の巨人の一種
進撃の巨人に登場する巨人は、大きく分けて「無垢の巨人」と「九つの巨人(知性巨人)」の2種類に分類されます。奇行種は、あくまで「無垢の巨人」の中の一種です。
無垢の巨人は、ユミルの民が巨人化薬(脊髄液)を取り込むことで変化した姿。知性を持たず、ただ本能のままに人間を捕食しようと彷徨います。奇行種もこの大前提は同じです。
では、何が普通の巨人(通常種)と違うのでしょうか?
奇行種の特徴は「変な走り方」だけではない
奇行種と聞くと「両手を振り回して全力疾走してくるキモい巨人」をイメージする人が多いでしょう。しかし、それは特徴の一部に過ぎません。
アニメ公式の用語解説では、奇行種について以下のように定義されています。
無垢の巨人のうち、行動原理から外れる個体を奇行種と呼ぶ。
引用:進撃の巨人 The Final Season 公式サイト 用語解説
通常種は「一番近くにいる人間」をターゲットにして向かっていきます。これが巨人の基本的な行動原理です。
対して奇行種は、近くにいる人間を完全に無視して、遠くの集団に向かって走っていくなど、予測不能な行動をとります。
予測ができない。
これが調査兵団にとって最大の脅威であり、奇行種が恐れられる本当の理由なのです。
| 種類 | 知性 | 行動原理 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| 通常種 | なし | 一番近くの人間を狙う | 一般的な無垢の巨人 |
| 奇行種 | なし | 予測不能(近くの人間を無視等) | イルゼが見た巨人など |
| 九つの巨人 | あり | 継承者の意志による | 進撃の巨人、女型の巨人など |
進撃の巨人の奇行種一覧【判定根拠つき】
ここからは、作中に登場した具体的な個体を見ていきましょう。ネット上の記事では何でもかんでも奇行種扱いされがちですが、ここでは「公式・描写でほぼ確定の個体」と「考察上で奇行種扱いされる要確認の個体」を明確に分けました。
公式・作中描写で奇行種扱いしやすい個体
明らかに通常種のルールから外れており、作中の登場人物からも奇行種として扱われたり、強い異常性を見せた個体です。
| 個体名(通称) | 登場場面・行動特徴 | 判定レベル |
|---|---|---|
| イルゼを見た巨人 | 言葉を発し、敬礼のようなポーズをとった。 | 描写上奇行種 |
| トーマスを捕食した巨人 | 飛び跳ねるような異常な動きで突っ込んできた。 | 描写上奇行種 |
| 第57回壁外調査の奇行種 | 陣形の索敵部隊を無視して集団の中心へ全力疾走した。 | 描写上奇行種 |
奇行種か要確認の個体
ファンの中で「あれは奇行種だったのでは?」とよく語られますが、公式設定として明確に「奇行種である」と断定はされていない個体です。人間の頃の強い執着が行動に表れていると考察されています。
| 個体名(通称) | 登場場面・行動特徴 | 判定レベル |
|---|---|---|
| ダイナ巨人 | 他の人間を無視してエレンの母カルラやエレンの元へ向かった。 | 考察扱い(要確認) |
| コニーの母巨人 | 自宅の上で動けず、「オアエリ」と声を発した。 | 考察扱い(要確認) |
| ロッド・レイス巨人 | 超大型以上のサイズ。近くの人間を無視し、人口密度の高い区画へ直進。 | 考察扱い(要確認) |
代表的な奇行種を個別解説
ここでは、読者の関心が特に高い代表的な個体について、なぜ彼らが特別視されるのかを深掘りします。それぞれの登場回を見返すと、進撃の巨人の伏線の凄まじさに改めて気づかされますよ。
イルゼを見た巨人
特別編「イルゼの手帳」に登場した巨人です。調査兵団のイルゼ・ラングナーに遭遇した際、彼女をユミル(始祖ではなく104期生のユミル)と誤認し、「ユミルさま」「よくぞ」と言葉を発して敬礼のポーズをとりました。
通常、無垢の巨人は知性も人間の記憶も失っていますが、この個体は明らかに人間の頃の信仰心(ユミルを崇拝していた記憶)を残していました。最後は自らの本能に抗えずにイルゼを捕食してしまいますが、「巨人の正体は人間である」という最大の伏線を序盤で提示した超重要個体です。
コニーの母巨人
ラガコ村でコニーの生家の上に仰向けに倒れていた巨人です。コニーに向かって「オアエリ」と声をかけました。
手足が細すぎて自力で動けないという身体的特徴に加え、自分の息子を認識して言葉を発したという点で、通常の無垢の巨人からは完全に逸脱しています。これもジークの脊髄液ガスによって村人全員が一斉に巨人化させられた悲劇の一部ですが、母の愛が巨人の本能を一瞬凌駕したともとれる切ないシーンでした。
ダイナ巨人
エレンの母カルラを捕食し、後にハンネスをも殺害した、通称「カルラを食った巨人」。その正体はグリシャの前妻であるダイナ・フリッツです。
彼女は巨人化される直前、グリシャに「どんな姿になってもあなたを探し出す」と誓いました。その執念からか、壁内に侵入した際も他の人間を無視して、真っ直ぐにグリシャの家(カルラのいる場所)へ向かっています。
公式で「奇行種」と明言されているわけではありませんが、「近くの人間を狙う」という原則を完全に無視した目的地直行型の動きは、実質的に奇行種のそれだと言えます。
ロッド・レイス巨人
ヒストリアの父、ロッド・レイスが不完全な形で巨人化薬を取り込んだことで誕生した超巨大な巨人。体が大きすぎて立ち上がれず、顔を地面に擦り付けながら這い進みました。
すぐそばに調査兵団がいたにも関わらず一切目もくれず、最も人口密度の高いオルブド区を目指して一直線に進撃しました。これも「特定の目的地(あるいは人間の密集地)に惹かれる」という点で、通常種の行動原理から外れています。
ユミルの無垢の巨人
104期生のユミルが、マルセルを捕食して「顎の巨人」を継承する前の姿です。彼女は約60年もの間、壁外を無垢の巨人としてさまよい続けていました。
彼女自身が「終わらない悪夢を見ていたようだった」と語る通り、長期間無垢の巨人でいることの絶望を体現しています。地中に潜って休眠状態になるなど、少し変わった行動をとっていましたが、奇行種というよりは環境に適応した無垢の巨人という見方もできます。
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奇行種と間違えやすい巨人
作中には「これ奇行種じゃないの?」と登場人物や読者が勘違いしやすい巨人がいくつか存在します。ここをしっかり整理しておきましょう。
女型の巨人は奇行種ではなく九つの巨人
アニメ第17話(第57回壁外調査)で、アルミンたちの前に女型の巨人が現れます。この時、兵士を無視して目的の方向へ走っていく姿を見て、アルミンは一瞬「奇行種か?」と疑います。
陣形を無視して突っ込んでくる女型の巨人。
引用:進撃の巨人 Season1 第17話 あらすじ
しかし、ご存知の通り彼女はアニ・レオンハートが変身した「九つの巨人」です。知性を持ってエレンを探すという明確な意志で動いていたため、本能で動く無垢の巨人(および奇行種)とは根本的に異なります。
ジークの脊髄液で巨人化した個体は奇行種?
獣の巨人(ジーク)の脊髄液を摂取して巨人化した人間は、ジークの命令に絶対服従し、月の光があれば夜間でも活動できるという特殊な性質を持っています。
ウドガルド城を襲った巨人たちや、巨大樹の森でリヴァイを襲った兵士たちの巨人ですね。
彼らは一斉に走ってきたり、命令で待機したりと奇行種のような動きをしますが、これは「ジークの能力による制御」であって、個体そのものが自然発生的な奇行種になったわけではありません。分類としては「ジークの支配下にある無垢の巨人」とするのが正確です。
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奇行種になる理由は公式で明かされている?
「なぜ普通の巨人と奇行種に分かれるのか?」
これは多くのファンが抱く疑問です。結論から言うと、奇行種になる明確な発生メカニズムは公式設定として完全には解明・断定されていません。
公式で言える範囲
公式の事実として言えるのは、巨人の正体は人間(ユミルの民)であり、巨人化薬の量や摂取方法によって体のサイズや形が変わるということだけです。
ロッド・レイスのように経口摂取で舐め取った場合や、不適切な量を投与された場合に異常な巨人になりやすい傾向はありますが、「これをすれば確実に奇行種になる」というルールは明言されていません。
考察される要因
ファンの間で最も有力な考察は、「人間の頃の強い無念や執着、最後の意志が巨人の行動に影響を与え、奇行種化させる」というものです。
- ダイナ:「グリシャを探し出す」という強い執念。
- イルゼを見た巨人:ユミル教の信者だった頃の強い信仰心。
- コニーの母:我が子の帰りを待つ母の愛。
このように考えると、奇行種たちはただ狂っているのではなく、人間だった頃の「消え残った想い」に突き動かされている悲しい存在だと解釈できます。
奇行種の行動パターン別分類
奇行種の行動はいくつかのパターンに分類できます。視覚的に整理してみましょう。
| パターン | 特徴 | 代表候補 |
|---|---|---|
| 目的地直行型 | 近くの人間を無視し、特定の場所や人物へ直進する。 | ダイナ巨人、ロッド・レイス巨人 |
| 高速走行型 | 異常な姿勢とスピードで陣形や集団の中心に突撃する。 | 第57回壁外調査で右翼を壊滅させた巨人など |
| 発話・記憶残留型 | 言葉を喋ったり、過去の記憶に基づく行動をとる。 | イルゼを見た巨人、コニーの母 |
| 伏せ・停止型 | 動かずに特定の場所にとどまったり、寝そべったまま近づく。 | ウトガルド城周辺の一部個体など |
よくある質問
最後に、奇行種に関するよくある疑問をQ&A形式でサクッとまとめました。
奇行種は人間の記憶が残っている?
基本的には残っていません。
無垢の巨人になった時点で意識は悪夢の中に沈みます。しかし、イルゼを見た巨人やコニーの母のように、極稀に生前の強い記憶が表面化するバグのような個体が存在します。これが奇行種を生む要因の一つと考えられています。
奇行種は強い?
「強い」というより「危険・討伐難度が高い」という表現が正確です。
彼らは知性巨人(女型や鎧)のように硬質化などの戦闘スキルを持っているわけではありません。しかし、動きが読めないため立体機動装置での接近が難しく、熟練の調査兵団でも死傷率が跳ね上がります。
奇行種は何体いる?
作中で公式に総数は明かされていません。
パラディ島を彷徨う無垢の巨人の数万体のうち、一定の割合で存在していると思われますが、明確なカウントは不可能です。
まとめ:奇行種を知れば進撃の巨人がもっと面白くなる
奇行種は単なる「変な動きをする噛ませ犬」ではありませんでした。彼らの異常な行動の裏には、人間だった頃の消せない想いや悲劇の歴史が隠されています。
「この巨人はなぜこっちへ走ったのか?」
そんな視点でアニメを見返したり、原作を読み直したりすると、諫山先生が張った緻密な伏線に改めて鳥肌が立つはずです。

