「ジャイロって結局何者だったっけ?」
「キメラアント編で出てきたけど、その後の伏線はどうなった?」
『HUNTER×HUNTER』において、直接ゴンと接触していないにも関わらず、圧倒的な存在感を放つキャラクターがジャイロです。この記事では、公式ガイドや原作の描写を徹底精査し、ジャイロの過去から現在、そして今後の展開について「事実」と「考察」を明確に分けて解説します。
この記事でわかること
- 【基本情報】ジャイロのプロフィールとNGL建国の理由
- 【壮絶な過去】父親との関係が生んだ「人間への悪意」
- 【生存の真相】キメラアント化しても自我を保てた理由
- 【物語の役割】ゴンやメルエムとの対比構造
- 【読み返し】ジャイロ関連エピソードの収録巻・話数一覧
1. ジャイロとは何者か?NGLを支配した「悪の化身」
ジャイロは、キメラアント編の舞台となったNGL(ネオ・グリーン・ライフ)の創設者であり、元最高指導者です。
表向きは自然保護を謳う団体のリーダーでしたが、その実態は「裏社会の麻薬王」。全世界に悪意を振りまくため、麻薬「D²(ディーディー)」の製造・密売を行っていました。
ジャイロの基本プロフィール
- 役割:NGL創設者、元最高指導者
- 性格:徹底した人間不信、強靭な精神力
- 目的:全世界に悪意を拡散させること
- 現状:キメラアント化し、軍団を離脱(流星街方面へ移動)
「奴の望みはただ一つ。全世界に悪意をぶちまけることだった。」
(引用:HUNTER×HUNTER 21巻 第204話より)
2. 【年表】ジャイロの過去とNGL建国の経緯
ジャイロの行動原理を知る上で欠かせないのが、21巻で描かれたあまりにも凄惨な過去回想です。彼はなぜ、世界を憎むようになったのでしょうか。
| 時期 | 出来事 | ジャイロの状態・心境 |
|---|---|---|
| 幼少期 | 建設現場の飯場で、アル中の父親に徹底的に虐げられて育つ。 | 「他人に迷惑をかけるな」という父の教えを忠実に守り、自分には価値があると思い込む。 |
| 12歳の転機 | 「父は自分が病気になっても看病などしない」という現実を突きつけられる。 | 自分に「人間としての価値」が1ミリもなかったことを悟り、父親を殺害。 |
| 青年期〜 | NGL(ネオ・グリーン・ライフ)を設立。 | 表向きは自然保護、裏では麻薬D²を製造し、世界への復讐を開始。 |
| 現在 | キメラアントに捕食され死亡。その後、転生。 | 女王の支配を跳ね除け、独自の野望を胸に流星街へ。 |
3. キメラアント化と「人間としての誇り」
物語中盤、ジャイロはキメラアントの兵隊に襲われ、女王の糧となります。しかし、ここからがジャイロの異質さを物語るエピソードです。
女王の支配を拒絶した唯一の個体
通常、キメラアントとして転生した人間は、多かれ少なかれ女王(あるいは王)への忠誠心を持つか、あるいは以前の記憶を失います。
しかし、ジャイロは「女王の命令に全く従わず、そのまま自らの足で歩き去る」という異常な行動を見せました。これは、彼の「悪意」と「自立心」が生物としての本能を凌駕していたことを示しています。
「奴を動かしていたのは、キメラアントの血でも、女王への忠誠心でもない。ジャイロという男の『人間としての誇り』だった。」
(引用:HUNTER×HUNTER 22巻 第211話付近の描写を要約)
4. 物語的意義:ゴン・メルエムとの対比構造
作者の冨樫義博先生が、なぜこれほどページを割いてジャイロを描いたのか。そこには深いテーマ性が隠されています。
| キャラクター | 出自・背景 | 思想のベクトル |
|---|---|---|
| ゴン | 父(ジン)への憧憬と肯定 | 純粋な好奇心・光 |
| メルエム | 王としての宿命 → 人間への理解 | 進化・共存の模索 |
| ジャイロ | 父からの完全な拒絶と否定 | 純粋な悪意・闇 |
特に、キメラアント編において「人間になろうとした王(メルエム)」と、「人間であることを捨ててなお己を貫いたジャイロ」は、完璧な対比構造になっています。また、ゴンとジャイロは第203話ですれ違っていますが、この時あえて接触させなかった描写は、「将来の決定的な対立」を予感させる演出として有名です。
5. 【読み返しガイド】ジャイロ関連の収録巻一覧
ジャイロについて詳しく知るために、読み返すべき重要な巻をまとめました。全巻読み直す時間がない方は、まず以下の3冊をチェックしてください。
- 20巻:NGL潜入開始。ジャイロの存在が示唆される。
- 21巻:【最重要】ジャイロの過去回想。5円の価値、父親の殺害。
- 22巻:ジャイロがキメラアント化し、軍団を離脱する描写。
6. ジャイロの現在は?再登場とラスボス説の考察
ここからは公式情報ではなく、描写に基づいた有力な考察を整理します。
1. 流星街での勢力拡大
ジャイロは離脱後、「流星街」に向かったと記述されています。流星街は「何も拒まない」街であり、ジャイロのような強力な個体(しかも念能力を覚醒している可能性が高い)が潜伏・勢力を築くには最適な場所です。
2. パリストンの「繭」との関係
パリストンが暗黒大陸編の裏で隠し持っている「5,000体のキメラアントの繭」。これらがジャイロの指揮下に入る、あるいはジャイロ自身がこの計画に関与しているという説が根強く囁かれています。
3. ジャイロ=ラスボス説
「ゴンとジャイロがいつか出会うのは、恐らくはお互いにとって幸運だった」というモノローグから、物語の最終盤でゴンと対峙するラスボス、あるいはそれに準ずる重要人物になると予想するファンは多いです。
まとめ:ジャイロは物語の「裏の主人公」である
ジャイロは、キメラアント編という巨大なエピソードの中に埋め込まれた「回収待ちの最大級の伏線」です。
- 父親への絶望から生まれた「純粋な悪意」を持つ男
- キメラアントになっても己を失わなかった強靭な意志
- 現在は流星街におり、再登場の可能性は極めて高い
- ゴンとの対決が今後の物語の鍵を握る(考察)
暗黒大陸編が進む中で、流星街やパリストンの動向にジャイロの影が差す瞬間が来るかもしれません。今のうちに21巻を中心に、彼の思想を再確認しておくことをおすすめします!

