高級SUVの代名詞として、街中で見かけない日はないほど人気のメルセデス・ベンツ Gクラス(通称:ゲレンデヴァーゲン)。
しかし、その価格表を見て絶句した方も多いはずです。「一番安いモデルでも1,800万円超?」「中古車が新車より高いのはなぜ?」
単なるブランド料だけで片付けるには、あまりに突き抜けた価格設定。実はそこには、他の車とは一線を画す「製造の舞台裏」と「異常なまでの需給バランス」が存在します。
本記事では、ゲレンデが高い理由を「コスト」「価値」「市場」の3軸から徹底的に解剖し、後悔しないための維持費や購入判断基準まで網羅して解説します。
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この記事でわかること
- Gクラスが「ほぼ手作り」と言われる驚きの製造工程
- なぜ中古価格が暴落せず、むしろ上がるのか(資産性の正体)
- 最新の価格ラインアップ(ディーゼル・AMG・電気自動車)
- 購入後に必要となる「リアルな維持費」の目安
1. 結論:ゲレンデが高いのは「作るのに手間がかかり、欲しがる人が多すぎるから」
まず結論からお伝えすると、ゲレンデが高い理由は主に以下の3点に集約されます。
- 生産コスト: オーストリアの専用工場で、1台あたり約100時間かけて手作業で組み上げられている。
- 供給制約: 年間の生産台数が約4.5万〜5万台と少なく、需要に対して供給が全く追いついていない。
- 代替不可能な価値: 40年以上変わらないアイコン性と、軍用車ルーツの圧倒的耐久性・資産価値。
これらが組み合わさった結果、ゲレンデは「単なる移動手段」ではなく、「値落ちしにくい現物資産」としての地位を確立しているのです。
2. 【理由①】製造工程が異例:1台に「100時間」かける熟練の手作業
最新の自動車製造は、ロボットによる自動化が9割以上を占めるのが一般的です。しかし、Gクラスが生産されているオーストリアの「マグナ・シュタイヤー」グラーツ工場は、その常識が通用しません。
ロボットよりも「人の手」が優先される現場
Gクラスの製造には、いまだに膨大な手作業が残されています。例えば、特徴的なドアの開閉音を生み出す調整、頑強なラダーフレームの溶接、内装のレザー加工など、熟練の職人が目を光らせています。
- 製造時間: 1台の組み上げに要する時間は約100時間。一般的な量産車の数倍の工数がかかっています。
- 生産台数: 2023年に累計50万台を達成しましたが、年間の生産規模は世界全体で約4.5万台程度。Cクラスなどの量産モデルとは桁が違います。
参照:Magna celebrates a production milestone: 500,000 Mercedes G-Class vehicles
3. 【理由②】異常なリセールバリュー:価格が落ちない「投資」としての側面
「高いお金を払っても、売る時に高ければ実質コストは安い」というのが、ゲレンデオーナーの共通認識です。
驚異の残価率(リセールバリュー)
一般的な高級車は、登録した瞬間に価値が2〜3割落ちると言われます。しかし、Gクラス(特にディーゼルのG400d/G450dやAMG G63)は、3年後の残価率が80〜100%を超えるケースも珍しくありません。
- 流行に左右されないデザイン: 「旧型が古臭く見えない」ため、中古需要が常に安定している。
- 供給不足の継続: 新車の納期が数年に及ぶ(または受注停止)ため、すぐに手に入る中古車にプレミア価格がつく。
4. 2024年最新:Gクラスの価格ラインアップ
現在、日本で展開されている主要モデルの価格(メーカー希望小売価格)は以下の通りです。オプションや諸費用を含めると、乗り出し価格はここからさらに200万〜400万円ほど上乗せされるのが一般的です。
| モデル名 | 新車価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| G 450 d (ISG搭載) | ¥18,570,000〜 | 最も人気が高い最新ディーゼルモデル |
| Mercedes-AMG G 63 | ¥28,620,000〜 | 圧倒的パワーを誇るハイパフォーマンス版 |
| G 580 (EV) | ¥22,370,000〜 | ついに登場したBEV(電気自動車)モデル |
※価格は2024年時点のメルセデス・ベンツ日本公式サイト参照。最新情報は正規ディーラーにてご確認ください。
5. 「高い」のは車体だけじゃない?維持費のリアル
ゲレンデを所有する上で、避けて通れないのが維持費です。年収いくらあれば乗れるのか?という問いに対し、以下のコスト感を把握しておく必要があります。
主な維持費の項目
- 燃費: ディーゼルモデルで8〜10km/L、AMG G63だと4〜6km/L程度。ハイオク指定のガソリン車は燃料代が嵩みます。
- タイヤ交換: 1本5万〜10万円。重量があるため摩耗も早く、4本交換で30万円以上の出費は覚悟すべきです。
- 自動車税・保険: 排気量が大きいため税金も高く、車両価格が高額なため任意保険(車両保険)も高騰しやすい傾向にあります。
プロの視点:年収目安は?
一般的には「年収1,500万円以上」が最低ラインと言われますが、リセールバリューを考慮した「残価設定ローン」を活用すれば、年収800万〜1,000万円世帯での購入例も増えています。ただし、突然の故障(修理代)に備えられる余裕は必須です。
6. ゲレンデを買って「後悔する人」と「満足する人」
高い買い物だからこそ、自分に合っているかを見極める必要があります。
満足する人の特徴
- 「唯一無二のデザイン」に惚れている: 他のSUVでは代えがきかないと感じる方。
- 資産価値を重視する: 出口戦略(売却)を含めて合理的に車を選びたい方。
- 見晴らしの良さを重視する: スクエアなボディで車幅感覚が掴みやすく、実は運転しやすい。
後悔する可能性がある人
- 最新の乗り心地・快適性を求める: ラダーフレーム構造ゆえ、モノコック構造の高級SUV(カイエンやレンジローバー)に比べると、乗り心地は「硬め」です。
- ハイテクな室内空間を期待する: 内装は豪華ですが、設計思想が古いため、最新のスマホ連携や収納の少なさに不満を感じる場合があります。
7. まとめ:ゲレンデは「高い」が「合理的」な選択になり得る
ベンツ ゲレンデが高い理由は、単なるブランドの虚飾ではありません。
「手作業100時間の工芸品的な価値」と、「需要が供給を上回り続ける市場構造」、そして「売却時の圧倒的なリセールバリュー」。これらを加味すると、新車価格1,800万円は、ある意味で非常に「理にかなった」数字と言えます。
もしあなたが、「いつかはゲレンデに」と考えているなら、価格が下がるのを待つのは得策ではないかもしれません。歴史が証明している通り、Gクラスは常に「今が一番安い」車なのですから。
次のステップ:後悔しない購入のために
最新の在庫状況や、具体的な見積シミュレーションは以下の公式サイトより確認できます。


